
一部で話題の2DアクションRPG、CrossCodeをクリアしたのでレビュー。
近未来の世界で、実際に動けるMMO的な世界を冒険する、アクションRPGです。パズル要素がけっこう強め。
以下、勝手な採点評価。各項目100点満点で、5段階評価(D~S)にしてます。
・ストーリー:70点 評価B
・アクション:80点 評価A
・ビジュアル:85点 評価A
・パズル :30点 評価C
・探索 :20点 評価C
◆ストーリー:70/100点 評価:B
世界観はしっかりしていて、キャラも立っていた。
良くも悪くも普通に良かった…というのは、感動した!とかそういうのは特になかったから。恋愛に発展しそうだった彼との後日談もなかったのはちょっと残念。後から追加されるかもしれないけど。
私はサブクエストはほとんどやっていないので、メインシナリオのみの評価と思っていただければ。
◆アクション:80/100点 評価:A

2DのアクションRPGとしてはかなり高いレベルだと思う。
ぬるぬる動くドット絵、必殺技のかっこいいアニメーションは操作してて気持ち良い。
ボタン連打ではクリアできず、敵の動きをよくみて防御する必要がある。
回避やガードもそれぞれ使い分けられてて、かなり好印象。ジャストガードっていいよね。
雑魚戦でも気は抜けず、ボス戦も弱点探したりギミック使ったりして戦闘はかなり楽しい。
ただ、ある程度アクションに慣れた人なら、特にレベル上げとかは必要ない。
私は回復アイテムは封印してクリアした。
◆ビジュアル:85/100点 評価:A

ドット絵の質はかなり高く、色々なモンスターもいる。
スキル使用時のアニメーションは前述のとおり派手だし、キャラクターもよく動くので見ていて楽しい。
作るの大変だっただろうなぁコレ。
◆パズル:30/100点 評価:C好きな人は好きなんだろうなぁ。
私はパズル自体は嫌いじゃないんだけど、このゲームは戦闘よりもパズルで詰まることの方が多く、正直に言えばウンザリすることの方が多かった。
ただし得点が低いのは単純に嫌いだからではなく、不親切なところが多く、詰まった理由も「いやそんなギミックあったのかよ知らねーよ」案件が多かったため。

↑爆弾。氷の上を滑ったりもするから、それで頑張ろうと思ったら……
例えば爆弾に対しても以下のルールがある。
・殴る ⇒爆弾が跳ねて、時間経過で爆発。もう一回殴ると即時爆発。
・火属性で殴る⇒爆弾が勢いよく飛び、壁にぶつかると爆発
この殴るの「もう一回殴ると即時爆発」は、正確には「火属性以外で殴ると即時爆発」で、火属性以外で殴った後に火属性で殴れば2回殴れる。この2回殴ることによって爆弾を前に進めた上で別の進行方向に爆弾を持って行けてパズルクリア!やったね!となるのだが。
ゲーム上でこの辺のギミックについてはほぼ説明がない。
「爆弾って二回殴れるのかな?あ、爆発した。無理なのか。うーんでもどうやっても先に進めんぞ……」となって詰まり、かなり時間をかけた後、火属性の場合は2回目殴れんのかよ!となる。そこに爽快感なく、徒労感のみ。
詰まった理由がギミックの知識不足だった時は本当に萎えるし、ここはレベルデザイナーの怠慢だと思う。
パズル自体は良くできてるなぁというものもあるし、よくあそこまでの数を作ったなぁとも思う。作者、相当好きなんだろう。
◆探索:20/100点 評価:D
このゲームは探索要素が豊富で、サブクエストもいっぱいある。
目的地に行くまでの道中には宝箱がちりばめられていて、どうやって宝箱まで到達できるか考えたり、時にはパズルを解いたりして宝箱を漁れる。道中に手抜きは無い。
…と書いてると私好みのものになりそうなんだけど。私はこのゲーム、道中の探索は序盤でしたくらい、サブクエストもほとんどやっていない。
なぜかと言えば、報酬がそんなに嬉しくないのだ。
このゲーム、武器はお店で買ったり道中の宝箱から稀に手に入ることがあるが、メインはそこじゃない。素材を複数集めて交換すると、特殊能力つきの装備が手に入ったりする。
宝箱やクエストの報酬もこれにけっこう寄っていて、素材がまぁよく手に入る。
手に入るのだが、どこで何と交換できるのかいちいち覚えていられないので、嬉しくない。

↑オオカミセミ?怠惰なツメ?あと探して集め終わる頃にはこのエリア終わっているよ。
せめて、宝箱の種類とかで装備の入っている宝箱なのかそうじゃないのかを判別できるようにしてほしかった。
お、豪華な宝箱があるぞ!頑張ってパズルをクリアしよう!⇒この素材なんなん……
はけっこうツラく、入手と交換相手を探す時間があるならぱっぱと先に進んでいいんじゃないの?と思うともうやる気になれない。実際進めるし。
たぶんこれ、お店で交換じゃなくて、メニューから交換できたらかなり違ったと思う。いつでも必要な素材が確認できるし、わざわざ交換相手を探すなんて面倒なことはしなくて済むし。

↑金色の宝箱があるが、開けようと頑張る気力はもうない
クエストの報酬も似たようなもので、さらに言えばクエストはもっと面倒。
クエストを持っている人を探して、そのクエストをこなすために色々なところにいって…得られるのはよくわからないもの。金や経験値も貰えるのはいいけど、やっぱり先に進んじゃったほうが良い。

オープンワールドを隅々まで探索するような人には良いかもしれない。
私はこれらにかける時間に価値を見いだせなかった。
◆総合評価:285 / 500 点 評価:B
見て分かるように、かなり項目によって極端な評価になった。
・ストーリー:70点 評価B
・アクション:80点 評価A
・ビジュアル:85点 評価A
・パズル :30点 評価C
・探索 :20点 評価C
アクションの質は非常に良く、アクションゲーマーにはお勧めしたいところなのだが、手放しでオススメはできない。パズルはおまけ要素とは言えず、アクションとパズルが5:5な比率(パズルの方が詰まるので体感的には3:7くらい)なので、アクションは好きでもパズル要素が嫌いな人にはお勧めできない。やるなら覚悟はしといたほうが良い。
逆にアクションとパズルの両方が好きな人には、かなり良いゲームだと思う。
さらにゲームを隅々まで探索したい(報酬自体はどうでもよい)というプレイヤーにとっては神ゲーになるポテンシャルはある。
残念ながら私はアクション寄りの人間で、オープンワールドとかもその膨大さに途中で飽きて辞めるタイプだ(途中までは楽しめるが、気が付いたら他のゲームに浮気している)。
パズルに詰まった時は苦痛でゲーム自体やめたくなったし、探索自体は好きだけどご褒美が魅力的でないならやる気はしない。
クリアしたのもアクションとストーリーが良かったからで、逆に言えば合わない人間にもクリアさせるだけの地力があるゲームと言える。
手放しでオススメはしないけどオススメです。
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